
ここでは、書籍を紹介しつつ、感じたことや情報を記していきます。
第2冊目は、「地銀と中小企業の運命 (文春新書) 橋本 卓典 著」を紹介します。
この本では、コロナ支援終了後の中小企業と地銀の倒産増加の懸念に対する方策として、地域経済、金融機関の取組み、成功事例を紹介しています。
本書では、以下の内容が書かれています。
いわゆる「ゼロゼロ融資」約40兆円の今後の行方。
金融検査マニュアルが銀行の企業支援を変え、同マニュアル廃止後に各銀行で方針が変わってきたこと。
経営改善計画をどのように作成し、実行するか。
各銀行による「自分事」での企業支援。
得られる経営のヒント
企業、支援する銀行の様々な具体的成功事例を交つつ、アドバイスを提供しています。
中小企業にとって重要な事項である「経営改善計画」をどう作成・実行するかについて、中小企業の経営者・支援する銀行に向けて、エッセンスを提供 しています。
銀行にとって重要な事項である「自分事」の企業支援を行うためには、どのような体制・マインドの組織的変化が大切か。変化に舵を切った銀行がどのような支援を行っているかを示しています。
具体的成功事例を示されていますが、共通するのは、企業として経営資源を捉え直し、事業ドメインの転換を通じて新たな事業領域へどう展開していくことが大切であると感じました。
そのためには、一企業だけで全てを賄うことは難しく、支援者の存在は必要であります。そして求められているのは、金融機関をはじめとする支援者たちに対する覚悟であると感じました。
成功事例の中には、所属する金融機関の論理や力学では実行が難しく、そこから離れて、真に必要な取組みを模索する方々がおられました。
大きな組織である金融機関にも長年の規制やビジネスモデルから脱却し変革の必要性が問われていますが、全ての金融機関にそれを求めるのは酷なのが現実的かと思いました。
現状を踏まえ、金融機関以外の支援者、特に経営コンサルタントがその役割を担って中小企業へと入り込み、自分事で伴走支援することが最も求められていると再認識し、当事者として気が引き締まる内容でした。

